妊娠中毒症 後遺症。 妊娠中毒症が赤ちゃんに与える影響とは??出産後は大丈夫??

【医療監修】妊娠中毒症とは?原因や注意すべき合併症の特徴、治療法 [ママリ]

妊娠中毒症 後遺症

つわり・涙もろくなる・体重が増えるなど、その多くは妊娠すると誰もが体験するもので心配はありません。 ですが、中には心配な症状もあります。 その一つが妊娠中毒症です。 ここでは、妊娠中毒症について、原因や症状、更に産後への影響まで、徹底解説していきましょう。 妊娠中毒症とは? 妊娠中毒症とはどのような症状が起こるのでしょうか? 妊娠中毒症と診断される目安のうち最も大きな割合を占めるのが血圧です。 妊娠中毒症とは、何らかの原因で血圧が上がり、それによって様々な症状が起こることなのです。 妊娠中は、赤ちゃんに血液を通して栄養を届けなければならないので、妊娠前に比べると多くの場合血圧は高くなります。 妊娠中毒症とは、高血圧によって悪影響が出ている状態なのです。 妊娠中毒症の基準 妊娠中は血圧が高くなりがちですが、ではどれくらい高いと体に悪影響を及ぼすのでしょうか? 一般的には、最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上を高血圧と呼びます。 妊娠前の血圧や体質などによって、どれくらい血圧が高くなれば妊娠中毒症の症状が現れるかは異なりますが、この数字を一つの目安としていいでしょう。 妊娠中毒症の症状 では、妊娠中毒症になると高血圧以外にどのような症状が引き起こされるのでしょうか? 症状としては、• 尿タンパク• 血管障害• 臓器障害 などがあります。 具体的な症状については、後程詳しくご紹介しています。 妊娠中毒症はどんな人がなりやすい? 妊娠中毒症の原因ははっきりとはわかっていません。 ですが、以下のような場合は妊娠中毒症になるリスクが高いと言われています。 糖尿病• 高血圧• 腎臓病• 前回の妊娠で妊娠中毒症になった• 過剰なストレス• 不規則な生活習慣 このように糖尿病や高血圧、腎臓病といった持病を持ち合わせている場合には、妊娠中毒症のリスクが高くなります。 それ以外にも、妊娠中の暴飲暴食で過剰に体重が増えた場合やストレス、生活習慣など、妊婦さん本人の生活が原因で妊娠中毒症になることもあるのです。 妊娠中毒症の発生率 妊娠中毒症は全ての妊婦さんのうち、およそ3~7%の人が発症すると言われています。 その中でも、先ほどご紹介した妊娠中毒症のリスクが高い条件以外に、• 35歳以上の高齢出産• 15歳以下の若年出産• 多胎(双子や三つ子)を妊娠している の場合にもリスクが高くなると考えられています。 このような状況下では、母体にかかる負担が大きいためだと言われています。 妊娠中毒症の原因 先ほども出てきたように、妊娠中毒症の原因ははっきりとはわかっていません。 しかし、実際に症状が起きた人の傾向から大まかな原因がわかってきています。 妊娠中毒症を発症する人に共通しているのは、妊娠にうまく対応できていないということです。 妊娠初期は、胎盤が形成される・ホルモンバランスが変わるなど、体に様々な変化が起こります。 何らかの原因でこれらの変化に体がついて行けなかった場合、妊娠後期に妊娠中毒症として現れると考えられているのです。 妊娠中毒症の症状 では、妊娠中毒症になると具体的にどのような症状が起こるのでしょうか? 妊娠中毒症は多くの場合、妊娠32週目以降の後期に発症します。 まず現れる症状は高血圧です。 それに伴い、様々な症状が現れます。 また症状は、妊娠20週あたりから産後12週の間に起こりやすいと言われています。 どの時期に発症するかによっても対処法は異なりますが、一般的には早期に発症した方が重症化しやすいと言われています。 ここでは高血圧と共に現れる症状に関して具体的に見ていきましょう。 尿タンパク 妊娠中毒症の代表的な症状として尿たんぱくがあります。 妊娠中は、妊婦検診のたびに尿検査があります。 妊娠中は比較的タンパク尿が出やすい状態ですが、数値が高いと妊娠中毒症が疑われます。 尿にタンパクが出るということは、腎臓の働きが低下している目安となります。 検査をしなければ、特に自覚症状はありません。 むくみ 妊娠中は体内の血液量が増えるのでむくみやすい状態ですが、むくみがひどい場合にも妊娠中毒症が疑われます。 子癇 妊娠20週以降に現れるけいれん発作です。 急激に血圧が高くなることで、脳の中でむくみが起こってけいれんを起こすと考えられています。 前触れとして、持続する強い頭痛、目がチカチカする症状、みぞおちのあたりが急に痛くなる症状の三つがあると言われています。 HELLP症候群 血液中の赤血球が壊され、肝臓の機能が悪くなり、血小板が減少する病気です。 妊娠中毒症のうち、1割程度の妊婦さんに現れると言われています。 前触れとして、吐き気やおう吐、みぞおちのあたりの痛みなどがあります。 妊娠中毒症になったら出産や産後はどうなるの? では、妊娠中毒症になってしまった場合、出産や産後に影響はあるのでしょうか? 妊娠中毒症の影響として最も怖いのが、後遺症と帝王切開のリスクです。 また胎児への影響も心配されます。 ここでは、それぞれ具体的に見ていきます。 後遺症 妊娠中毒症は、軽度であれば後遺症が残ることはほぼありません。 ですが、重症化してしまった場合、出産後も高血圧の状態が続いてしまうという後遺症のリスクがあります。 それに伴って、高血圧が原因となる他の病気を引き起こすリスクも高まってしまうのです。 またその他の症状で肝臓や腎臓の機能障害、脳へのダメージなどがあった場合にも、それが後遺症として残ってしまうこともあります。 帝王切開のリスク 妊娠中毒症が重症化すると、子宮や胎盤で血液が流れにくい状態になります。 そのため赤ちゃんに十分な栄養が行きわたらず、子宮収縮など胎児への悪影響が考えられる場合、予定日より早く赤ちゃんに出てきてもらわないといけません。 そのため、自然分娩を待たずに帝王切開となるのです。 胎児への影響 妊娠中毒症では、胎児に十分に栄養や酸素が行き渡らなくなってしまいます。 その結果、胎児発育不全や低出生体重児になる可能性が高くなります。 また妊娠中毒症が早期に発症してしまった場合や重症化した場合、赤ちゃんが子宮内で亡くなってしまうこともあるのです。 妊娠中毒症にならないために 母体にとっても赤ちゃんにとっても、妊娠中毒症はとても怖いものです。 では、妊娠中毒症にならないためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか? 肥満を予防する 妊娠中毒症は、肥満と大きく関係しています。 体脂肪が多くなると心臓が圧迫され、それにより血圧が高くなってしまうのです。 また、妊娠してから食欲が増して急激に体重が増えてしまった場合も、血圧上昇のリスクが高くなるので注意しましょう。 バランスのいい食事を心がける 食事は妊娠中毒症の予防のためだけではなく、お腹の中の赤ちゃんが元気に成長するために欠かせないものです。 栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。 ビタミン、ミネラル、たんぱく質をバランスよく摂り、摂取カロリーにも注意しましょう。 また妊娠中はつわりなどの影響でどうしても間食が増えてしまいがちです。 間食は甘いものばかりではなく、おにぎりなど軽食を取り入れるなど糖分の摂り過ぎにも注意が必要です。 ストレスをためない ストレスも血圧を上昇させる原因となります。 ストレスがたまると、自律神経が乱れ緊張状態になってしまいます。 妊娠中は体が思うように動かせず、また飲酒などもできなくなるため、ストレス発散が難しいと感じている妊婦さんも多いかもしれません。 安定期に入ったら、マタニティヨガを取り入れたり自分なりにリラックスできる時間を作るよう心がけましょう。 スマホ依存も目が疲れストレスを増大させる原因となるため、気をつけましょう。 しっかりと睡眠をとる 妊娠すると眠りが浅くなったり、朝と夜のリズムが逆転してしまったり、眠りにくい状態が続くかもしれません。 ですが眠れなくてもしっかりと布団に入って休み、睡眠のリズムを取り戻すように心がけましょう。 水分補給に気を付ける 適切な水分補給を心がけましょう。 朝起きた時、入浴前、就寝前など、体に水分が不足するタイミングと喉が渇いたのをサインにコップ1杯程度の常温の水を飲みます。 冷たい水ではお腹を冷やしてしまい、お腹が冷えると子宮収縮を誘発する可能性があるので常温の水、もしくはぬるま湯がいいでしょう。 水を飲むことで、血液の粘度が下がりサラサラの状態を保ってくれます。 ただし、大量に水を飲むと体内の水分量が増え心臓に負担がかかります。 特に血圧が高めの人は、大量の水を一気に飲むことで血圧が上昇してしまう可能性があるので、注意が必要です。 まとめ いかがでしたか? 妊娠中は、体に様々な変化が起こります。 胎動を感じるまでは、本当にお腹の中で赤ちゃんが元気に育っているか、毎日不安になりますよね。 また出産が近づけば、お産を乗り越えられるか、その後の子育てに関してなど、心配になるかもしれません。 ですが、あまり心配していてもストレスになってしまうだけです。 健康的な食事を心がけたり、しっかりと休息をとったり、まずは今の自分と赤ちゃんのためにできることを焦らずに行っていきましょう。 そんな積み重ねが、きっと順調な妊娠生活や元気な赤ちゃんにつながるはずです。 この記事を読んで自分が妊娠中毒症かもしれないと感じた人がいたら、すぐにかかり付けの先生に相談してくださいね。

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妊娠高血圧症候群とは?原因と症状、治療・予防法は?入院は必要?

妊娠中毒症 後遺症

妊娠中毒症についておさらいしておこう! まず、妊娠中毒症について、説明しておきましょう。 妊娠中毒症は正式名称を「 妊娠高血圧症行群」といい、 妊婦さんの20人に1人が発症しています。 かつては、高血圧と蛋白尿、むくみなどの症状が出ると、妊娠中毒症と診断されていました。 ですが近年は、妊娠中毒症は血管の病気であり、その 原因が高血圧であることがわかってきたため、妊娠20週以降に収縮期血圧が140mmhg以上、あるいは拡張期血圧が90mmhg以上のママを、妊娠高血圧症候群と診断しています。 妊娠中に妊娠高血圧症行群と診断されても、通常は産後12週までに血圧が正常に戻ります。 ただし、重度の妊娠高血圧症候群だった場合は、産後も高血圧の状態が続くことがあります。 産後84日以上も高血圧や蛋白尿が続く場合は、他の病気の可能性も否定できません。 妊娠中毒症の後遺症として出る症状とは? 産後12週を過ぎても、 高血圧や蛋白尿の症状が改善されない、あるいは妊娠中よりも悪化している場合は、妊娠中毒症の後遺症である可能性が高いです。 後遺症としておこる症状は他にもあり、 浮腫やけいれん発作がおこることもあります。 なぜ、出産後に妊娠中毒症の後遺症が残ってしまうのか、その原因は現代の医学では解明されていません。 ですが、以下のような場合は、妊娠中毒症の後遺症が残りやすいとされています。 適度な運動 最後は、適度な運動です。 ウォーキングなど緩やかな有酸素運動が望ましく、激しい運動は逆効果になることも多いです。 こうした点に気を付けても、 症状が改善されない時には、他の病気が原因の可能性があるので、精密検査を勧められるでしょう。 妊娠中毒症の後遺症は放置してはいけない! 出産後は、赤ちゃんのお世話もあり、 自分の身体の変化になかなか気づきにくいものです。 体調が悪くても、授乳やおむつ替えは待ったなしですし、赤ちゃんが夜まとめて寝てくれるようになるまでは、睡眠不足が続くママも少なくありません。 ですが、ママに妊娠中毒症の後遺症が見られる場合、それを放置することで、将来、 脳血管障害や糖尿病など、重篤な病気を引きおこすリスクを残すことになります。 そうした事態を避けるためにも、きちんと 病院に通って経過観察し、必要な場合は薬を服用するなど、治療を受けることが大事です。 もし、妊娠中毒症の後遺症だと考えられる症状が出ているなら、まず病院で診察を受けましょう。

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最新薬物療法 妊娠中毒症後遺症

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産婦人科専門医。 長門クリニック勤務。 女性特有の月経や更年期にまつわる悩みの助けとなること、また、妊娠出産期を安心安全に過ごすお手伝いすること、を念頭に置いて日々診療しています。 妊娠するとつわりが起きたり、便秘や下痢になりやすくなったり、お腹が大きくなって腰痛になったりと、体調が大きく変化します。 「妊娠高血圧症候群」も妊娠中に見られるもので、母体や胎児への悪影響もあるため、慎重に対処する必要があります。 今回は妊娠高血圧症候群とはどういうものか、その原因や症状、治療法などについてご説明します。 妊娠高血圧症候群とは?妊娠中毒症と同じ? 妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に何らかの原因で高血圧になるか、高血圧に加えて蛋白尿が出る病気の総称です。 ちなみに、一昔前は「妊娠中毒症」と呼ばれていました。 関連記事 妊娠高血圧症候群の症状は?合併症もあるの? 妊娠高血圧症候群は、「症候群」という名前のとおり、様々な病気の総称です。 代表的な疾患のうち、「妊娠高血圧」であれば高血圧のみが症状として現れ、高血圧による頭痛やめまいが起こることもあります。 また、特徴的な自覚症状としては「むくみ」があります。 妊娠高血圧よりも危険度が高い「妊娠高血圧腎症」の場合、高血圧だけでなく蛋白尿が出るようになります。 症状が進行すると合併症を起こすこともあり、ママとお腹の赤ちゃんへの負担が大きくなります。 妊婦健診で血圧や蛋白尿を調べることは、妊娠高血圧症候群を早期発見するという意味でも大切なので、妊婦健診は定期的に受けるようにしましょう。 重症度 高血圧や蛋白尿の程度によって、重症・軽症に分けられます。 原則として、重症であれば入院管理となりますが、軽症の場合は入院せずに経過観察となることもあります。 妊娠週数 一般的に、重症の妊娠高血圧症候群で、胎児が十分に成熟していれば分娩が選択されますが、妊娠34週未満の場合、まだお腹の中にいた方が安全と判断され、妊娠の継続が検討されます。 母体と胎児の状態 母体の状態が悪化していたり、合併症が起こっていたり、胎児機能不全が見られたりと母子ともに危険な場合、妊娠を中断します。 関連記事 妊娠高血圧症候群の治療法は?薬や食事療法が必要? 妊娠高血圧症候群を根本的に治療するには、妊娠を中断してすぐに分娩を行います。 しかし、一般的に妊娠34週未満で、お腹の赤ちゃんが未熟なときは、できる限り妊娠を継続して分娩タイミングを判断する必要があります。 緊急性を要しない軽症の段階であれば、安静にしてストレスを避ける生活を送りつつ、食事療法を行います。 関連記事 妊娠高血圧症候群の治療で入院が必要? 妊娠高血圧症候群が重症と判断されたら、入院管理が必要です。 食事療法と薬物療法を行いながら、慎重に状態を管理していきます。 ただし、妊娠何週でどのような対応をするのかは、個々の症状にあわせて慎重な検討が必要です。 万が一、症状が進行した場合に備えて、事前に医師と治療方針について相談し、夫婦で話し合っておきましょう。 しかし、前述したように肥満や高血圧はリスク要因と考えられているため、普段から健康的な生活を心がけることが妊娠高血圧症候群の予防には大切です。 栄養バランスの取れた食事を心がけ、日々のストレスをうまく解消し、適度な運動と十分な睡眠をとるようにしてください。 そのうえで、妊娠中に頭痛や急激な体重増加などが見られた場合は、早めに病院を受診しましょう。

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