発達 性 協調 運動 障害 と は。 発達性協調運動障害の子どもたち 必要な療育とは?

発達性協調運動障害(DCD)とは〜ただの不器用とは違う?

発達 性 協調 運動 障害 と は

発達性協調運動障害とは 発達性協調運動障害とは、年齢や能力から期待されるよりも協調運動がぎこちない(不正確)もしくは難しい(困難)障害のことです。 視覚や聴覚などの五感や筋肉に異常がないのに協調運動に難があり、日常生活に支障をきたしている場合に診断されます。 5歳から11歳の子どもの5~6%が発達性協調運動障害を発症することや、男児の方が女児より発症率が高いことが明らかになっています。 英語では「Developmental coordination disorder」と表記し、DCDと略されています。 日本においては、不器用症候群と呼ばれていた時期もありますが、現在は発達性協調運動障害で統一されています。 協調運動とは 協調運動とは、別々の動きを一緒に行う運動のことです。 例えば、服を着るときは、目でボタンを見ながら手でボタンを外しますし、ボールを投げるときは、ボールと相手を目で見ながら腕でボールを投げます。 また、縄跳びで遊ぶときは、腕で縄を回しながらタイミングよくジャンプする必要があります。 他には、ダンス、料理、楽器の演奏、パソコン作業なども協調運動が必要であり、私たちは日常生活のあらゆる場面で意識せず協調運動を行っていると言っても過言ではありません。 発達性協調運動障害の原因 発達性協調運動障害の原因は、現在のところ特定されていません。 ただし、以下のような要因が発達性協調運動障害の原因だと指摘する研究結果があります。 妊娠中のお母さんのアルコール摂取• 妊娠中のお母さんのアルコール摂取により早産もしくは低体重で出生した また、遺伝的要因を指摘する研究者もいます。 発達性協調運動障害と自閉スペクトラム障害(広汎性発達障害)の併発が多いことからこうした指摘があるのですが、因果関係は明らかにされていないのが現状です。 発達性協調運動障害の症状 発達性協調運動障害の症状は、個人差が大きく、日常生活における運動全般がぎこちなくなることあれば、一部の運動に難がある場合もあります。 粗大運動と微細運動 人の運動は、粗大運動と微細運動に分類されます。 発達性協調運動障害を発症すると、粗大運動と微細運動の両方もしくはいずれかの協調運動がうまくできず、日常生活に支障をきたすことになります。 粗大運動とは 粗大運動とは、人が成熟に伴って身につけるもしくは学習する、「姿勢」と「移動」に関する全身を使った運動です。 粗大行動には、成熟に伴って自然に身につく運動と、後天的に学習して身につく運動があります。 乳児期の赤ちゃんは、月齢を経るにつれて、寝返り、ズリバイ、ハイハイ、伝い歩きなどができるようになりますが、これらが成熟に伴って自然に身につく運動です。 一方で、幼児期以降は、ダンス、そろーり歩き、ストライダー・自転車に乗るなど、学習することで粗大行動を身につけていきます。 微細運動とは 微細行動とは、手先や指先の動きなど、細かい筋肉の調整を必要とする運動です。 例えば、絵を描く、字を書く、物をつまむ、引っ張る、パズルをはめる、ボタンを外すといった運動が微細運動です。 乳児期の赤ちゃんの運動は粗大運動が中心ですが、少しずつ身体をつねる、おもちゃを引っ張る、小さい物をつまむといった微細運動を覚えていきます。 年齢別にみる発達性協調運動障害の症状 発達性協調運動障害の症状によって日常生活に支障をきたすのは、集団生活を始める保育園や幼稚園、小学校に入ってからが多いですが、乳幼児期のうちから症状が見られることがあります。 乳児期の赤ちゃん(0歳~1歳)に見られる発達性運動障害の症状 乳児期の赤ちゃんは、自力で身体を動かすこともままならない状態で生まれ、身体の動かし方(粗大運動)を一つひとつ身につけていきます。 赤ちゃんが体の動かし方を覚えていく速度は、遺伝、出生時の健康状態、身長体重、家庭環境などによって個人差が大きいため、発達性協調運動障害の症状が目立ちません。 しかし、発達性協調運動障害の子どもを持つ親から、子どもが赤ちゃんの頃のエピソードを聴取すると、以下のような症状が見られたという答えが返ってきます。 月齢を経ても母乳やミルクの飲み方が上手にならない• 離乳食をうまく噛んだり飲み込んだりできない• お座りがぎこちない• 寝返り、ズリバイ、ハイハイが上手にできない(身体や手足の動かし方がぎこちない)• 壁や物によくぶつかる• おもちゃを掴む、引っ張る、投げるのが苦手 いずれも乳児期の頃の赤ちゃんによく見られる行動ですが、発達性協調運動性障害がある場合、ある運動を身につけるのが標準的な時期よりもゆっくりで、適切な関わりをせずに放っておくとぎこちなさが継続します。 幼児期前期の子ども(1歳~3歳)に見られる発達性協調運動障害の症状 幼児期に入ると、保育園に入るなどして他の子どもと一緒に過ごす機会や時間が長くなるため、子どもの不器用さが気になるようになります。 ただし、運動能力の個人差がまだまだ大きく、発達性協調運動障害の診断をすることは難しいことが多いものです。 乳児期前期に見られる発達性協調運動障害の症状は、以下のとおりです。 伝い歩きや一人歩きがうまくできない• 小さいオモチャをつまんだり掴んだりできない• バランスを崩しやすく、何もない場所でもよく転ぶ• 服をうまく脱げない 幼児期後期の子ども(4歳~6歳)に見られる発達性協調運動障害の症状 幼児期後期は、ほとんどの子どもが保育園や幼稚園に入り、集団生活の中で身体や手足をたくさん使って遊ぶ時期です。 そのため、発達性協調運動障害がある子どもの不器用さが際立つようになり、親としては心配しますし、子ども本人は自信を無くします。 保育士や幼稚園教諭から、子どもの不器用さを指摘されたり専門機関を紹介されたりするのも幼児期後期頃からです。 運動能力の個人差は、乳児期や幼児期前期に比べると小さくなっており、発達性協調運動障害と診断される子どもが増えていきます。 幼児期後期に見られる症状としては、以下のようなものがあります。 パズルや積み木がうまくできない• 頭から転んで大きなケガをする(手が出ない)• ボタンを留め外し、ファスナーの上げ下げが苦手で、着替えに親の補助が必要• お遊戯のダンスや体操が苦手• うんちの後、お尻をトイレットペーパーでうまく拭けない 発達性協調運動障害の診断 発達性協調運動障害の診断基準は、DSM-5とICD-10の2つがあります。 DSM-5とは DSMとは、アメリカ精神医学会が出版している、精神障害のための共通言語と標準的な基準を示したものです。 正式名称は「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」で、日本では「精神障害の診断と統計マニュアル」と訳されますが、一般的には英語表記の頭文字を並べてDSMと呼ばれています。 引用: ICD-10とは ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)とは、WHO(世界保健機関)が作成している、死因や疾病に関する統計と分類(ICD)の第10版です。 DSM-5とICD-10における発達性協調運動障害の診断基準の違い DSM-5とICD-10では発達性協調運動障害の判断基準が異なっており、受診した病院等の医師がどちらを用いて診断するかによって診断が変わることがあります。 ICD-10の診断基準では、発達性協調運動障害は「心理発達の障害」に分類され、診断においては知能指数が重要な意味を持ちます。 例えば、知能指数が70未満〈明らかな精神遅滞〉であれば、子どもの不器用さや運動の問題は精神遅滞が原因と診断されます。 つまり、発達性協調運動障害の症状を満たしも、知能指数によって診断が変わることがあるのです。 一方で、DSM-5の診断基準では、発達性協調運動障害は「神経症群」に入り、発達性協調運動障害の症状を満たすか否かで診断されます。 子どもの運動能力のテスト 発達性協調運動障害の診断においては、子どもの運動能力が、年齢や能力から期待される運動能力とどの程度差があるかをテストします。 使用されるのは、「MABC-21(Movement Assessment Battery for Children,2nd version)」や「JPAN(Japanese Playful Assessment for Neuropshychological Abilities)」など、感覚処理・行為機能を検査するテストです。 ただし、テスト結果のみで診断されることはなく、子どもの症状や日常生活における支障などを総合して診断されることになります。 発達性協調運動障害の相談 子どもの不器用さや運動のぎこちなさに不安を感じた場合は、まず、かかりつけの小児科に相談してください。 発達障害や発達性協調運動障害に詳しくない小児科医もいますが、何度も受診したことのある小児科であれば、少なくとも子どもの状態や能力を把握しているはずなので、一度は相談してみましょう。 また、保育士や幼稚園教諭など、家族の次に子どもと長い時間を過ごしている人に相談することも考えられます。 その他の相談先としては、以下のような機関が考えられます。 保健センター:保健師が子どもの発達に関する相談に応じる他、必要に応じて発達障害関係の医療機関や療育施設を紹介している。 子育て支援センター:保健師や看護師が子どもの発達相談に応じ、発達障害関連機関の紹介や療育指導を行っている。 児童相談所:精神科医、小児科医、児童福祉司、臨床心理士など発達障害の専門家が在籍し、24時間いつでも相談に応じる他、発達障害の検査や関係機関との連携も行っている。 発達障害者支援センター:相談支援の他、発達障害関係の医療機関や療育機関の紹介を行っている。 いずれも相談する段階では大きな違いはないため、最寄りの機関に相談してください。 小児科医、保育士、幼稚園教諭などから専門機関を紹介してもらえることもあります。 発達性協調運動障害の療育 発達性協調運動障害の根本的な治療法は見つかっておらず、通常は、作業療法によって必要な運動を身につけさせる支援を行います。 作業療法とは、遊び(作業)を通して子どもに協調運動を身につけさせていく方法です。 日常生活、運動、学習における動作に必要な運動を遊びの中に盛り込み、子どもが遊びながら身につけていけるようサポートします。 発達性協調運動障害の子どもの育て方 発達性協調運動障害による不器用さで一番悩んでいるのは子ども自身です。 「なんて不器用なんだ。 」、「こんなこともできないのか。 」と不器用さを責める関わりは、子どもを追い詰めるだけで不器用さの改善にはつながらず、子どもの自尊心を低下させるだけです。 まずは、子どもが不器用なりに努力していることを褒めてあげる姿勢が大切です。 また、子どもが苦手な運動を、意識的に何度も繰り返し練習させてあげる関わりも欠かせません。 練習させるときは、作業療法と同じく、子どもが楽しんで自主的に取り組めるよう関わり方を工夫することを忘れないでください。 思いつかないようなら、専門機関に相談して、家庭でできる支援方法を教えてもらいます。 まとめ.

次の

【小学校一年生】なわとびが出来ない!?発達性協調運動障害の特性とは

発達 性 協調 運動 障害 と は

発達性協調運動障害(以下、DCD)は、手先の不器用さや運動技能の弱さなどが特徴とされる発達障害の一種です。 自閉スペクトラム症やADHD(注意欠如多動性障害)、学習障害等の発達障害には、DCDを合併する方も多いです。 しかし、DCDはあまり注目されていないせいか、発達障害に見られる不器用を「努力すればできる」、と見なされ、自信を失ってしまう方は多いです。 DCDの特徴やそれに伴う困難について、私のエピソードを交えて紹介します。 発達性協調運動障害とは 「発達性協調運動障害(DCD)」とは、動きや手先の「不器用さ」や「運動技能のつたなさ」が「発達早期」から「極端」に現れる発達障害の一種です。 普通の不器用と運動おんちとの違いは、「極端さ」と「日常生活に支障をきたしているか」、という点です。 不器用さというのは、ものをよく落とす、人やものによくぶつかってしまう、くつヒモやちょう結びができない、箸やペンの持ち方が上達しない、字を丁寧に書けないなどがあります。 運動技能については、逆上がりや自転車、速く走る、周りと合わせるダンスや体操、スポーツでのチームプレイなどができない、もしくは難しい特徴が見られます。 私の場合は、日常生活に支障のないレベルですが、幼少期から今も手先などは不器用で、一部を除き運動は苦手です。 不器用さについては、手先にこめる力加減がいまいち分からないのか、ものをよく落とします。 昔から今も、箸は正しい持ち方ができず、箸先と膝元を注意しておかないとご飯を零してしまいます。 箸を正しく持つ練習はしたのですが、指先の力を上手く調整できないため、力が弱すぎておかずは掴めず、けれど指の当たる所が痛いばかりでした。 そうなると、食事すら苦痛になりかねないので、結局上達しませんでした。 人が多い場所では、目の前に視線と意識を集中させないと、人にぶつかりそうになります。 小学校時代では、ほとんどの同級生は逆上がりをできるのに、私だけはいつまでたってもできませんでした。 運動会でするダンスや体操などは、隣や目の前の人を見ながらでないと手順通りに踊れず、しかし動かす手足は鏡のように逆になるため、違うってよく注意されました。 そして、昔から今もバレーボールやドッチボール等、チームワークが高く要求されるスポーツでは、ルールに従って、タイミングよく、周りと呼吸を合わせて体と手足を動かすことが苦手です。 自閉スペクトラム症やADHD、学習障害などの代表的な発達障害に、DCDを合併している人は多いです。 DCDの原因や仕組みは、未だ明確にはなっていません。 ですが、発達障害は生まれつきの脳機能のアンバランスさによるものです。 そのため、運動の技能やバランスに関係する脳機能にも、何らかのアンバランスが働いている可能性は高いです。 発達障害には、ボディーイメージ 自分の体の大きさと位置、そして他の物体からの距離感 の認知が苦手な人が多いと聞きます。 自分と他の物体との距離感が頭の中でよく分からないため、人やものにぶつかりやすいようです。 自閉スペクトラム症も、歩き出す年齢は遅く、動作や姿勢に不自然さとぎこちなさがよく見られるため、運動系の発達がゆっくりな傾向があります。 DCDに対する周囲の態度が、生きづらさを生む DCDのみでしたら、大きな問題はあまりないのかもしれません。 しかしDCDに他の発達障害が加わると、日常生活や勉学に困難が生じるだけでなく、人間関係のトラブルや本人の自信喪失などの「生きづらさ」が生じます。 不器用で運動ができない私にとって一番辛かったのは、学校での勉強と周りの態度でした。 小学校時代、体育でやったバレーボールでは、チームメイトとタイミングを合わせて走り、ボールを打ち返すことができませんでした。 私は自閉スペクトラム症もあるため、バレーボールのルールも、周りの指示の意味も、正直理解できていませんでした。 バレーボールの床に貼られたテープの枠の意味も、チームメイトと自分が立つ位置とローテーションの仕組みも分かりませんでした。 その結果、私がいるチームはほとんど負けてしまい、「あなたのせいで負けたのよ」、と毎回同級生に怒られました。 ドッチボールでは、顔面に走るボールの恐怖や、掴み方とタイミングのズレでいつもアウトになるため、私はたいてい標的にされました。 朝礼時とマラソン、水泳では、足が遅く体力も続かない私は毎回ビリで、同級生にも笑われていました。 さらに当時の私は、小児喘息や軽度の心臓疾患も患い、肥満気味だったので、運動をするたびにいつも息苦しくて惨めでたまらず、周りの叱責と嘲笑はそれに拍車をかけました。 小学校の行事で千羽鶴を折っていた時、私は折り紙が苦手で上手く作れませんでした。 私一人がぶかっこうな折り鶴を作っていると、「ちゃんと心をこめて折っているの?」、と同級生から嘲笑されました。 家庭科のエプロン作りでは、私はミシンの使い方もよく分からず、綺麗に真っ直ぐ縫うこともできず、先生も呆れていました。 中学校でも、体育の授業や家庭科でのものづくりが不得意で、同級生にも笑われました。 高校時代は海外に留学し、そこでは体育の授業を取る必要はなかったので気楽でした。 しかし、大人になった今でも、自分の不器用さで周りにどう思われるかが気になり、指摘を受けると内心傷ついたりします。 母の知り合いや自分の友人と食事をした時に「箸の持ち方が間違っている」、と指摘された時も、恥ずかしさと哀しさで胸がもやもやしました。 ボールペン字が苦手で、誤字や脱字は多く、つたなく幼い印象を与えがちです。 服のたたみ方、丁寧なラッピングとリボン結びなどもできないとなれば、ブティックや小物雑貨店などのアルバイトにも苦手意識を抱いてしまいます。 一見すれば、たかが不器用と運動おんち、されど不器用と運動おんちです。 DCDほどではありませんが、軽度の不器用さと運動技能の弱さに自閉スペクトラム症を持つ私ですら、学校で上手くいきませんでした。 DCDに他の発達障害のある人・子どもの場合、不器用さや運動技能の弱さを、「本人の努力不足」、と周囲が片づけ、叱るなどの不適切な対応が起きやすいです。 学校や職場では失敗体験が重なり、周囲から叱責やいじめを受けるやすくなります。 そうなると、本人は自信を失ってしまい、不登校や退職などの不適応、精神疾患の発症など「二次障害」が生じる恐れがあります。 DCDへの対処、特技の活かし方 昔と比べるとゆるくなってきているほうだと思いますが、日本は礼儀作法に厳しい風潮が強いです。 暗黙の了解が難しい発達障害や不器用なDCDにとっては、いまだ生きづらい社会だと思います。 他の子どもはもうできるのに、うちの子だけはいまだに箸やペンがちゃんと持てない。 自分の子どもを他と比べることで、自分のしつけが良くないのか、と焦りや不安を抱く親御さんも多いでしょう。 発達障害のある本人も、いくら努力してもできなくて、周囲に呆れられて自信を失い、苦しんでいることが多いです。 しかし、DCDと言っても個人差は大きいですし、悲観することはありません。 「運動」とは、私達が考えるよりもずっと奥深いものです。 一般的に、発達障害のある人は運動が苦手です。 しかし、本人の興味と特性を考慮すれば、好きな「運動」は見つかります。 発達障害のある人は足が遅い人もいれば、マラソンならすごく速く走る人もいます。 大人になった今では、喘息や心臓疾患、肥満が解消されたことも関係しますが、実は私の得意なスポーツはアイススケートとローラースケートです。 本来は、高度なバランス力がいるスポーツが苦手な発達障害者は多く、私も自転車やローラースケートに乗れた年齢は遅かったです。 しかし、不思議なことに今は、アイススケートなら速く走れますし、夢中になると3時間以上も平気で滑り続けることができます。 さらに、水の感覚が心地良いからなのか、自閉スペクトラム症は水中で泳ぐのが好きな人が多いです。 私も昔から水中に潜るのが大好きで、9歳の頃に5メートルもの深いプールにしょっちゅう潜って楽しんでいました。 理由は明確ではありませんが、私達発達障害のある人は、普段から不安定な足取りで歩いているため、スケートリンク上の不安定さとそれをコントロールできている感覚、水中での浮上感が生み出す解放感を楽しんでいるのかもしれません。 技術や工作、文字を書くことが「苦手な」人もいれば、逆に得意な人もいます。 私も、ミシン縫いやリボン結び、折り紙はできないのですが、手縫いのフェルトぬいぐるみを作るのが得意で、それは不思議と楽しくできます。 スポーツや手作業にも言えることですが、発達障害の人は複雑な動きや集団競技は苦手です。 その代わり、単調な動きやルールが分かりやすいもの、回転する運動、個人プレーが得意な人も多いです。 有名な野球選手イチローも、野球への強いこだわりや素振りを延々と繰り返せるストイックさ、一匹オオカミな気質から、アスペルガー症候群の傾向があるのでは、と言われています。 社会人になった時は、書類への記入や仕事先で手作業に苦戦するなど、極端な不器用さが社会生活や人間関係の困難に繋がることもあります。 しかし、今は不器用な人のための多くの便利グッズが売っています。 これからは完ぺきに、オールマイティにこなすことよりも、自分の得意なところを活かし、苦手な部分は別の人やもので補っていけばいいと思います。 不器用な私が、最近工夫していること、使っている道具を一部紹介します。 なければ、紙の下に紙を何枚か重ねます。 こうすると、ペン先が滑りにくくなって安定するのでだいぶ丁寧に書きやすくなります。 字が綺麗に書けないことに対して、周囲があまり指摘し過ぎると、本人は自尊心を傷つけられ、緊張から余計綺麗に書けなくなります。 ・「すみません、やってみたんですけど、手の力が弱いのでこれをお願いできますか?」、と予め断ってから、他の人に頼んでみます。 できない時は無理せずに、誰かに手伝ってもらいます。 まとめ 発達性協調運動障害(DCD)について、以下にまとめます。 ・DCDとは、極端な「不器用さ」や「運動技能の弱さ」が幼少期から見られ、日常生活に困難を感じる発達障害の一種です。 ・発達障害(自閉スペクトラム症、ADHD、学習障害等)は、DCDも持つ人が多いです。 ・DCDに他の発達障害が加わると、学校や職場での失敗体験や、周囲の叱責やいじめなどの不適切な対応を受けやすくなります。 それが積み重なると、自信の喪失や不適応等、「二次障害」を生じるリスクが高くなります。 ・発達障害とDCDを持っていても、興味のあることや特定のスポーツ(単調、ルールが明確、個人競技など)であればできる人や、むしろ得意な人もいます。 成長していくにつれて、不器用さと運動発達が解消される場合もあり、個人差は大きいです。 ・便利グッズや道具など、工夫をしていくことで不器用さはカバーできます。 色々な方法を探しては、自分に合ったものを探して見ましょう。 発達障害のある人に限らず、全ての人には得意不得意があります。 運動も勉強も礼儀作法もしっかり完璧にできなければ、立派な大人になれないという決まりは存在しません。 たとえ不器用であっても、それを自分の得意分野や工夫などでカバーする「勤勉性」や、自分自身も含めて他の人の失敗や不器用を許せる「尊重の心」を持つ方こそが、立派な大人ではないかと思います。 私はそんな大人を目指していきたいと思います。 少しでも参考になれば幸いです。 最後までご拝読ありがとうございました。 参考文献 ・本田秀夫(2018)『発達障害生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』SBクリエイティブ ・日本精神神経学会(日本語版用語監修)『DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き』医学書院 ・岡田尊司(2016)『アスペルガー症候群』幻冬舎新書 ・テンプル・グランディン他(1994)『我、自閉症に生まれて』学研.

次の

発達性協調運動障害(DCD)とは〜ただの不器用とは違う?

発達 性 協調 運動 障害 と は

ASD・ADHDの診断済みの娘が我が家にはおりますが、支援学級に通えているおかげで「 お勉強だけは」配慮してもらって学校に通えています。 欲を言えば、お勉強以外のところ…たとえば音楽や体育といった教科もフォローがあればいいのですが、その辺はほとんど支援なし。 鍵盤ハーモニカや 縄跳びはいくら練習してもみんなには追いつけないレベルなんですよね。 上の2つに共通しているのが、どちらも 協調運動だということ。 協調運動というのは、「手と足」「目と手」など体の部分を2ヶ所以上同時に動かす運動のことです。 日常生活に支障が出るほど協調運動が苦手という場合に、発達性協調運動障害(DCD と診断が下されます。 娘ははっきりと診断を受けた訳ではありませんが、• ASDやADHDなど他の発達障害がある人はDCDを併せ持っているケースが多い• ADHDやLDの人の半数はDCDを持っているというデータもある• 以前スキップがなかなかできない、縄跳びができないことを主治医に言ったら「協調運動障害もあるやろうね」とボソッと言われた ことからも、親の私から見ても娘はDCDだと思われます。 しかし、DCDのことを調べているとまさに娘はこんな感じ!と当てはまることもあれば、全然当てはまらないことも。 成長に伴い、苦手だったことが得意になったこともあったり。 はさみを使って作った作品などは同年齢の子と変わらないぐらいにみえるものもあります。 どうやら一口にDCDといっても、タイプがあってすべてに当てはまるとは限らない子もいるようです。 そこで今回は発達性協調運動(DCD の3つの異なるタイプについて調べてまとめました。 発達性協調運動障害3つのタイプ 協調運動は「運動」と付いているのですが、運動能力だけを意味しているのではありません。 走る・ジャンプするという動作以外に、針に糸をとおすなどの細かい作業も協調運動に含まれます。 協調運動のタイプは下記の3つがあります。 粗大運動• 微細運動• 組み合わせ運動 粗大運動 全身を使って大きく体を動かす動作のことです。 歩く、走る、ジャンプする、階段の上り下り、ボールを投げるなどが粗大運動になります。 娘の場合、首座りや寝返りは平均ペースで生後1年ぐらいまでは何の違和感もありませんでした。 ハイハイやズリバイばかりでなかなかお座りしないことからあれ?と思い出し、お座りが安定したのに時間がかかった覚えがあります。 つかまり立ち、歩き始めは特別遅いことはなかったです。 しかし3歳をすぎてもジャンプができなかったため当時はかなり心配でした。 ですが7歳現在ではジャンプもできるようになり、ソファを破壊するまでに。 プリキュアのダンスもテレビを見ながら踊れるほど成長! 水泳もゆっくりですが進級していっています。 成長に伴って粗大運動の困難さはそれほど目立たなくなってきました。 微細運動 ボタンをとめる、はさみで切る、字を書くなど、手先を使った細かい動作のことを微細運動といいます。 微細運動は女の子だからというのもあるのでしょうか、娘は細かい作業が大好きでむしろ得意なのでは…と思って見ています。 たとえばリカちゃん人形の髪を三つ編みにしてゴムでむすぶ、粘土を細かくハサミで切ってパーツを組み立てて人形のドレスを作るなど。 関係ないかもですが、よく幼児の時に外で小さい虫を見つけたら指で素早くつまんで見せてくれたりしてましたね。 (やめて~) ただ、字を書くことがどうも苦手のようで、きれいなんですがかなり時間がかかります。 漢字によってはバランスをとるのが難しく、何度も書き直していたりすることがあります。 こないだは「色」が何度書き直しても上手く書けなくてバランスがおかしくなって困っていましたね。 組み合わせ運動 スキップする、楽器を演奏する、縄跳びなど、リズムをとりながら手や足を同時に動かす動きを組み合わせ運動といいます。 クラスに1~2人はいましたよね、楽器も運動もいまいち上手くできない子。 DCDだったのかなって今となっては思います。 組み合わせ運動が苦手なタイプだと体育や音楽の授業で苦労します! 娘も小学校に入学して音楽や体育が本格的に始まってからは、この組み合わせ運動の難しさを実感しています。 幼稚園の頃から縄跳びの練習をさんざん運動療法でもやってきましたが、1回飛ぶのもできるかどうかというところ。 障害がない運動ができる子は授業で少しやっただけでも50回、100回と飛ぶことができますからね。 出来る子や何も分かってない先生から見ればできないのは努力が足りないからだ、怠けているからだと思われがち。 特に娘みたいに粗大運動や微細運動はできるものもあるのだから、組み合わせ運動だって頑張れば出来るだろうと勘違いされがちです。 反復練習だけさせておけばいつかは出来るように…ならないんですねこれが。 努力不足?根性だけじゃできないこともあるんです 最近になってやっと発達性協調運動障害もASDやADHDのような発達障害の一つなんだということが言われるようになってきました。 でも支援を学校にお願いしても、「体育の時間は他の学年の国語があるから」などと言って放ったらかし。 教員の数が足りていないのが問題なんでしょうが。 残念ながら娘の学校では体育までは個別で見てもらえないので、苦手な単元が終わるのをただ待つことしかできないのが現状です。 私としてはできる部分は褒めて、できない部分 の方が多い)は無理に出来るようになるまで頑張らせたくない。 皆と同じようにできなくてなんで?悔しいと本人が一番思っているでしょうから。 よく失敗は自分を成長させるといいますが、失敗体験が多く成功経験が少ない発達障害児には当てはまらない言葉だなと思います。 失敗体験が重なれば重なるほど自信を失って、新しいチャレンジをする事ができなくなる子もいるでしょう。 先生方には学習面や生活面だけじゃなくて、運動面の支援も大事ってことにどうか気づいてほしいです。 おまけ:後日お手製縄跳びで1回飛べました! こちらの縄跳び、娘が幼稚園の時に作ったもの。 三つ編みの要領で結っていき、最後くくって出来上がり。 この縄跳びは布製で、普通の縄跳びよりも重みがあるので回すのに少しコツがいります。 普通の縄跳びだって飛べないのにせっかく作ったけどこれじゃ飛べないよねって思ってたんです。 けど昨日娘が急に「見て!飛べたよ!」って叫ぶ声に驚いてかけつけ、「もう一回やって!」 と私がお願いしたら、飛べてました! そういえば・・・ 回すのは重いけど、重みがあった方が飛ぶタイミングがつかみやすいと運動療法の先生が言っていたのを思い出しました。 さすがにお手製縄跳びは学校に持っていけないけど、せっかく娘がやる気になってきたので家で使わせてみようと思います。

次の